黒い十人の感想

ドラマとか映画とか

ボージャック・ホースマン/BoJack Horseman

ネタバレなしです。



「ボージャック・ホースマン」 シーズン3まで配信中

あらすじ
90年代、大人気シットコムで主演をつとめたボージャック・ホースマンだったが、10年代になり立派な気難しい中年に。
ホルモンバランスの乱れなのか、それとも生来の気性なのかテキトーで頑固で屁理屈屋のボージャックの暴走は留まるところを知らず、キャリアを積むかわりにスキャンダルにまみれた日々を送っていた。
ある時、そんな彼の所へ自伝出版の話が舞い込んできて――。

感想
ネットフリックスオリジナルのブラックコメディアニメ。
序盤は50歳という大台に乗った元人気スターの「中年の危機」的な話なのですが、登場人物が増えて行くにつれそれぞれの視点からこの世界の様々な側面が見えてくる構成になっています。
といっても難しい話ではなく、8割コメディなので基本は笑いながら見られます。
ただ心に来る言葉やシーンなども多く、不意に涙が出てきてしまうシーンも……。

セリフの軽妙さや面白さはもちろん、間と表情で笑わされたり泣かされたりと、演出、脚本、演技など様々な面から見て楽しいアニメだと思います。
登場人物のタイプもかなり多いので(たいてい極端な性格をしていますが)、感情移入できるキャラクターが1人は見つかりそうな所も没入感を高めているのかな……。

非常に面白いアニメなので、シットコムなんかが好きな方は試しに1話見ていただきたいです。
Netflixでのみ配信されています。

 別途ネタバレありの感想的なもの書いてます。

殺人を無罪にする方法/How to Get Away with Murder(シーズン1)

ネタバレなしです。


「殺人を無罪にする方法」 シーズン1 全15話

あらすじ
12月のある日、ミドルトン大学では週末にあるアメフトの大会に向けて盛大な激励会が行われていた。
そんな中、ミドルトン大学のロースクールに通うウェス、ミカエラ、コナー、ローレルは死体をどうするか大学近くの森で言い争っていた。
ごく普通の大学生である彼らが何故人を殺めてしまったのか。
事件は三ヶ月前、彼らが敏腕弁護士アナリーズ・キーティングの授業で出会ったことから始まる――。

感想
スピード感が半端ない!
久しぶりにここまでアメドラという感じのアメドラを見ました。
最初の衝撃的な出だしからいきなり三ヶ月前に戻って「肝心の謎が解けるまで時間かかりそうだな……」と不安だったのですが、次から次へとよくもまあそんなに問題が起きるなというくらい色々起こるので、謎の1つや2つ解けなくても全然平気です。
とにかく飽きないです。

ドラマという媒体のサスペンスとしてはスリル山盛りでとてもいいのですが、その代わりミステリーとしてはやや飛び道具的な展開が目立つ感じに。
そういうの気にしない方なら楽しめると思います。
かくいう自分も気にしないタイプなのでかなり楽しみました。

ストーリーもジェットコースター的で非常にハイスピードで面白いのですが、個人的に登場人物のキャラクターの濃さが好きでした。
特に弁護士であり教授も務めるアナリーズ。

輝かしい実績を持つ弁護士で数々の依頼人を救った過去がある優秀な人物なのですが、職場では傲岸不遜、他人を褒めることは滅多になく、言い渡した課題がクリアできなかったら厳しく責め立てる……とかなり苛烈な性格をしています。

しかし同時に母親との確執や夫の浮気など複雑な問題を抱えており、作中で涙を見せることも珍しくない感情爆発型キャラクターです。
かなり色々な面で極端で冷淡という不思議な性格をしていて、一歩間違えれば「キャラクターとして一貫性がない」と思われそうな言動を多く取るのですが、個人的にはそこが「奥行き」に見えました。

まだシーズン1しか鑑賞していないのですが、近いうちに全て見ようと思います。
Netflixにてシーズン1のみ配信中です。

ファーゴ/Fargo(シーズン1)

ドラマの感想とかを書き留めておきたいなと思いブログを開設しました。
いつまで続くか謎ですが……。
とりあえず直近で全話見たドラマの話でも。
ネタバレなしです。


ドラマ版「ファーゴ」 シーズン1 全10話

あらすじ
ミネソタ州、ベネジーに暮らすレスター・ナイガードはうだつの上がらない保険営業マン。
朝から妻に出世はまだかと責められ、肩を落としたまま仕事に向かう。
口下手なため営業も上手くいかず客に逃げられ、その上高校時代自分をいじめていた男に絡まれてしまう。
慌てて逃げようとするが、うっかり転んで鼻を折ってしまうレスター。
治療のため訪ねた病院でローン・マルヴォと言う名の不可思議な男と出会い「いじめっ子を殺したくはないか?」と質問される。
男の纏う異様な雰囲気に気圧され、イエスともノーとも答えられないレスター。
結局明確な答えを返さずその場を去るが、その日の晩いじめっ子が何者かにより殺害されたと知らせが入り――。

感想
とりあえずざっくり感想を言うと面白かったです。
一応ジャンルはサスペンスに分類されるのかな。
衝撃的な絵も結構ありますが(グロテスクなわけではない)、その割に話自体はものすごーく淡々と進む。
それが寒い地方の閉鎖的な田舎町の雰囲気とすごくマッチしていて、静かな怖さがあったのがよかったな。
演出も結構面白いというか、派手なアクションはないのに画面をじっと見ていても飽きないです。
とはいえ全編にわたって非常にテンションがローなので合わない人はダメかもなぁ……。

しかし主人公を演じていたマーティンの情けない感じ、非常にハマってますね。
彼の出演している作品を何本か見ましたが、軒並み今作のように巻き込まれ主人公役でした。
とはいえ今作を含め、どれも情けないだけのキャラじゃ終わりませんが。

でも一番印象に残ったのはビリー・ボブ・ソーントン演じるローンかな。
ひょろっとした外見で、落ち着いた雰囲気で喋るのですが……あの威圧感はなんなんでしょう。
常人には理解できないルールで動く悪人というキャラクターはともすれば薄っぺらいというか、ご都合主義的キャラになると思うのですが、そういったこともなく……むしろ回を増すごとに「バックボーンが語られないのにキャラが濃くなって行く」という感じでした。

しかし本作、ローンをはじめみんなたとえ話が大好きで……たぶんストーリーと密接につながっているのでしょうがぼんやり見てると「えっ? 何の話??」となることが結構多かったです。
ただ、あらゆる話を100%理解しないとストーリーが分からなくなるというわけでもないので、あんまり気にせずサクサク鑑賞しました。
たぶんだけど3割くらいしか理解してない……。
逆に言えば3割しか分かってなくても楽しめるドラマなので、興味を持たれた方は是非。

現在、HuluでもNetflixでもS2まで配信しているようです。